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保険で後悔しないために知るべきこと 〜生命保険3つの基本形とは?〜

その保険、なんで入ったんですか?

生命保険のご相談はファイナンシャルプランナーの業務としてもメジャーなものの一つです。

 

もちろん新規加入のご相談もありますが、今入っている保険で良いのかが知りたいという、いわゆる「保険の見直し」のケースも少なくありません。

 

特にお子さんの誕生や住宅購入などの人生の節目で生命保険の見直しを希望される方は多く、そんな場合はまず現状加入している生命保険の確認から始まります。

 

そんな時、私は一つの質問から始めます。それは、

 

「なぜこの保険に加入したんですか?」

 

というものです。

 

ところが、この質問に対し答えを詰まらせる方は決して珍しくありません。

 

そうです、なんのために入ったかも分からず毎月の保険料を支払っている方が実際には多く存在するのです。

 

こうした背景には、一般の方の生命保険に対する苦手意識のようなものがあるのかも知れません。なんとなく「保険は難しい」とか「保険はよく分からない」と感じている方がほとんどと言ってもいいでしょう。

 

ただし、自分がお金を払い続ける生命保険です。その中身を理解し、自分で判断することは非常に重要なことです。

 

そこで今回は保険の基本的な3つの形をご紹介しましょう。これを読めば自分にあった生命保険がどういったもののなのかを知る手がかりになるはずです。


生命保険の「カタチ」はたったの3つ!

生命保険の基本形はたったの3種類です。

 

@定期保険
A終身保険
B養老保険

 

全ての保険がこの3つの形のどれかに当てはまります

 

「えっ、そんなこと言ったって、他にも医療保険やがん保険、変額保険や外貨保険とかあるじゃないか」と思われた方、ごもっとも。

 

まずご理解いただきたいのは保険の「カタチ」のお話です。

 

医療保険やがん保険は「保障の対象」でジャンル分けした言葉、変額保険や外貨保険は「保険の運用対象」でジャンル分けした言葉です。

 

それに対し「定期」「終身」「養老」は保険のカタチの区分方法です。例えば医療保険であれば「定期型」と「終身型」がありますし、変額保険であれば「終身型」と「養老型」があるといった感じです。

 

今回のテーマはあくまでも「保険のカタチ」。その点をスタートにして、基本形の3つを詳しく見ていきましょう。

保険料が安い「定期保険」

定期保険はその名の通り、保障の期間が定期、つまり終わりが決まっている形の保険です。

 

例えば、70歳までの死亡保障などが分かりやすいでしょう。70歳までは毎月いくらかの保険料を払い、70 歳までに亡くなった場合は保険金がでる仕組みになっています。

 

 

 

定期保険のメリットは何と言っても他の形の保険に比べ、保険料が安いことにあります。

 

反対にデメリットは保険料は掛け捨てになる場合が一般的ですので、保険期間中に何もなければ保険料はまるまる無駄になってしまうことです。

 

このメリットとデメリットは実は表裏一体になっています。

 

(少し意地悪な言い方をすれば)保険料を無駄にする人が多いからこそ、全体の保険料を安くできるということに他なりません。生命保険会社も営利企業である以上は、一定の利益を出さなくてはなりません。安いには安いなりの理由があるということです。

 

「保険料が無駄になる」というと敬遠する方も多いのですが、見方を変えれば保障として非常に効率的に考えられているのが定期保険です。特に決まった期間に大きな保障が欲しい場合は、優れた費用対効果を示してくれます

保障がずっと続く「終身保険」

「終身保険」は、定期とは対照的に保障が終身、つまり一生続く形の保険です。

 

保険料は途中で払い終わる場合も多く、例えば60歳で保険料は払い終えて保障は一生残しておくといった形を作ることができます。

 

 

 

終身保険のメリットは貯蓄性が高いことです。一方で定期保険に比べると毎月の保険料は高めになります。

 

これは定期保険とは反対の話で、死亡保障であればどんなに長生きしたとしてもいつかは必ず終身保険の出番はやってきます。そのため遺族が保険金を受け取ることまで含めてしまえば、定期保険と違い保険料がまるまる無駄になるという状況が生まれない構造になっています。

 

そう考えると生命保険会社としても不用意に保険料を安くできないのはある意味当然のことでしょう。

 

ただし、終身保険には貯蓄性があります。そのままにしておけば保障は一生続きますが、途中で解約してそれまでに貯まったお金(解約返戻金)を受けとることもできます。

 

どれだけ戻ってくるかは商品や設計、解約するタイミングによって変わってきますが、上手にやれば結果として払った保険料の大部分が戻ってくるケースもあり、コスト面の負担を軽減することも可能です

 

だからと言って、貯蓄がわりに過度な終身保険に入るのはこれはこれで考えものです。毎月の支払いが家計を圧迫し、ライフプランに悪影響を及ぼす可能性があるからです。

 

保険料の支払いは長期間に渡るのが一般的ですので、やはり計画的な保険設計が重要です。

満期金が受け取れる「養老保険」

定期保険をベースに終身保険の貯蓄性を加えたのが「養老保険」です。

 

保障という意味では定期保険と同じく期間が決まっていますが、何事もなく保障期間が終わった場合は保険料は掛け捨てになるのではなく、満期金と戻ってくる仕組みです。貯蓄を主目的とする学資保険や年金保険はこの仲間と言って良いでしょう。

 

 

 

養老保険のメリットは終身保険と同じく貯蓄性が高いこと。さらに解約という手続きを取らなくても、設定した年に満期金が戻ってくるので手間がかかりません。

 

デメリットとしては終身保険と同じく月々の保険料が高いこと。また保障期間が終わってしまうと保険金が出ないという点は定期保険と同じですが、養老保険は原則として保険金額と同等程度の満期金を受け取れますので、この点を取り立ててデメリットと呼ぶ必要はないでしょう。

 

気をつけたいのは貯蓄性があるのは主契約の部分だけであることです。

 

主契約だけであれば多少なりとも増えて戻ってくるのが一般的ですが、掛け捨ての特約をつけることで貯蓄性が大きく損なわれることがあります。貯蓄が目的であるのであれば、あれもこれもと不用意に特約をつけないほうが良いでしょう。

知識は身を助ける!

当たり前の話ですが、生命保険は自分が必要とするもの、自分に合ったものを選ぶのが一番です。

 

しかしながら、実際にそうなっていない例は枚挙に暇ありません。なぜそんなことになってしまうのでしょうか?

 

その原因の一つは、その人が入るべき生命保険ではなく、保険屋が売りたい保険に入ってしまっているからです。専属の保険屋だったら自社にない商品は売れないわけですし、複数の保険会社の商品を扱う保健ショップでも売りたい商品は決まっています。

 

この姿勢は褒められるべきものではありませんが、少しドライな言い方をすれば「手数料商売」というビジネスの体系上しかたのない側面も持っています。

 

やはり自分の身を守るためには自分でしっかりとした知識を身につける必要があります。保険に対する苦手意識を捨てて、自分にあった保険のカタチを考えてみてください。


(2016/11/30 文責:佐野純一)

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