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変額保険ってなんだろう 〜保険と運用のいいとこ取り商品?〜

「変額保険」ってご存知ですか?

「変額保険」という言葉をご存知でしょうか?

 

保険の加入を検討している方であれば聞いたことがあるかもしれません。「変額保険」とは、世の中にある様々な種類の生命保険の一つです。

 

ただ、この「変額保険」がどんなものかをキチンと理解されている方はあまりいらっしゃいません。それどころか、「保険なんてただでさえよく分からないのに、“変額”なんてもっとややこしそう…」と敬遠されるケースがほとんどです。あるいは、反対に既に変額保険に入っているのにどんな内容のものなのかを知らないケースも見受けられます。

 

名前だけ聞くとなにやら難しそうな変額保険ですが、実は仕組みさえ分かってしまえば、それほど難しい保険商品ではありません。

 

「変額保険」にはどんな特徴があるのか、そしてどんな時に活用できるのか。「“お金の相談”の専門家」ファイナンシャルプランナー(FP)が解説します。


変額保険は「生命保険+資産運用」

変額保険とは、一言で言ってしまえば「生命保険に運用の要素をプラスした商品」です。

 

もっと平たく言えば、「“戻ってくるお金”が確定していない生命保険」と言い換えることもできるでしょう。

 

この場合の“戻ってくるお金”とは、養老保険なら契約が満期を迎えた時の「満期金」、終身保険であれば途中で解約した時の「解約返戻金」のことを指します。これらの“戻ってくるお金”が、保険契約時には確定しておらず、いざ戻ってくるその時になってみないと分からないのが「変額保険」というわけです。

 

外貨の高い金利を利用する外貨保険なども、広い意味では「変額保険」に含まれます。外貨としては戻ってくるお金が決まっていても、為替の影響で日本円としての金額がその時にならないと確定できないからです。

 

「戻ってくる金額が確定していない」と言うと、「じゃあ、減ってしまうのでは?」と心配が先に立ってしまうのが人情かもしれません。その気持ちもよく分かります。

 

しかしながら、変額保険が満期金や解約返戻金の金額を確定しないのには、それなりの理由があります。

 

逆説的に聞こえるかもしれませんが、実はこれは「お金を積極的に増やすため」なのです。


積極的な運用のための“必要条件”

資産運用を考える時に、必ずついて回るのが「リスク」という概念です。

 

一般的には「リスク」という言葉は「危険」と同義にとられることが多く、資産運用の「リスク」と聞くとそのまま「お金が減ってしまう危険」と考えてしまいがちです。

 

しかしながら、資産運用における「リスク」とは本来“不確定要素”という意味です。簡単に言えば、「増える可能性もあるけど、減る可能性もある」と考えていただけば良いかもしれません。

 

例えば、「変額保険」の対となる言葉として「普通保険」があります。変額保険の反対ですから、これは「“戻ってくるお金”が確定している生命保険」という意味です。

 

契約者にとってはある種の安心感を覚える商品ですが、逆に生命保険会社の側から考えれば、何十年も先に返すお金を“今”決めなければならないのですからなかなか大変です。

 

もちろん“戻ってくるお金”が多い方が商品としての魅力は増しますが、だからといって保険会社が損をするようでは元も子もありません。自ずと保険会社が約束できる“戻ってくるお金”は「このぐらいは運用で増やせるだろう」からぐっと下がって「このぐらいは絶対に大丈夫」という金額になってしまいます。

 

そうした形の保険商品では、運用としての効果はほとんど期待できません。保険会社が「このぐらいは運用で増やせるだろう」を実行するためには、“不確定要素”という意味の「リスク」を保険契約者に負ってもらう必要があります

 

少し乱暴な表現になりますが、死亡保険金などの「保障のリスク」を保険会社が、戻ってくるお金を増やすための「運用のリスク」を契約者がそれぞれ分担して負うのが「変額保険」と言えるでしょう。

 

そうすることによって、保険会社は契約者から預かった資金をより積極的な運用にまわすことが可能となるのです。


変額保険のメリットとは?

それでは、変額保険のメリットとはなんでしょうか? 大きく2つの点が考えられます。

 

@保障と運用の両立

既に述べた通り、変額保険は「生命保険+資産運用」を目的とした商品です。万が一のための保障を用意しながら、資産運用もしたいという方にとってはその二役を担う存在となってくれるでしょう。

 

特に死亡保障に関しては、うまく変額保険を活用することで保険にかかるコストを圧縮できる可能性があります。というのも、“戻ってくるお金”(満期金・解約返戻金)は確定していない変額保険も、死亡保障については「基本金額」という最低保証が設けられるのが一般的だからです。

 

その基本金額をどのくらいに設定するかはライフプラン上の様々な要素を考慮しなければいけませんが、「死亡保障の一部を担わせる」という目的を明確化した上で、資産運用との兼用を考えるのであれば、変額保険は一つの選択肢になり得るでしょう。

 

Aプロに運用を任せる

「運用」という言葉に抵抗感がある人にとっては、変額保険はある意味で“資産運用の入り口”になってくれるかもしれません。適格投資家と呼ばれる「運用のプロ」に任せることで、資産運用に関して自分で情報を集めたり売買の判断をする必要がないからです。

 

投資に興味があっても、実際には毎日のようにマーケットをチェックするのは時間面でも労力面でも現実的ではないケースもあるでしょう。変額保険では契約者は「運用の出資者」となるものの、運用そのものはお任せしてしまうので高度な知識がなくても投資をすることができます

 

また、多くの保険契約者からお金を集めることで、いわゆるスケールメリットを行使できるのも大きな特徴です。投資信託などには適格投資家用の商品などもあり、個人で行うよりも大きな運用効果が期待できます。

変額保険特有の「2つのコスト」に要注意!

一方で、変額保険のデメリットとはなんでしょう。投資として考えた場合、変額保険特有の「2つのコスト」が運用効率にブレーキをかける可能性があります。

 

@生命保険としてのコスト

変額保険は「生命保険」の一種です。前述のように死亡保障を備えた形のものが多く、もちろん実際に「万が一」が起こって保険金が給付されるケースもあります。これらの死亡給付金は、当然運用した利益の中から支払わなければなりません

 

そうした構造上、運用益を丸々契約者に還元するわけにはいかず、また「保険会社の運営費」という点からもコストはかかってきます。その結果、純粋に同じ運用成果を上げた証券等と比べると戻ってくる金額は少なくなってしまいます

 

A運用としてのコスト

運用をお任せするには、「運用のプロ」を雇わなければなりません。彼らの人件費がどこから出ているかと言えば、これも当然変額保険の運用益からということになります。

 

証券と一口に言っても、大きく「株式」「債券」「投資信託」等に分かれます。

 

このうち「株式」と「債券」には基本的に運営費はかかりませんが、変額保険と同じく「運用のプロ」が管理する「投資信託」には“信託報酬料”と呼ばれる運営費がかかります。実際に分配金を受け取る場合でも、運用益から信託報酬料を予め差し引いた金額を基準価格として配分しているのです。

 

変額保険も構造は投資信託と同じですので、戻ってくるお金は既に運営費が引かれたものとなります。一般的に変額保険の場合は投資信託よりもお金を預けている期間(=運営している機関)が長いので、長い時間に積み重なった“信託報酬料”のコストはかなりの額に登ることになります

「良いとこ取り」が「悪いとこ取り」に?

「生命保険+資産運用」である変額保険は、ある意味、それぞれの“良いとこ取り”を狙った商品と言えます。ですから、生命保険も資産運用も両方必要な方にとっては大きな選択肢の一つとなるでしょう。

 

ただし、全ての分野に共通して言えることですが、「良いとこ取り」の商品は一歩間違えれば「悪いとこ取り」の商品になることがあります

 

「保障が欲しいだけ」あるいは「資産運用がしたいだけ」の方にとっては、変額保険はどっちつかずの「悪いとこ取り」の商品になる可能性は十分にあるのです。必要なのがどちらか一つの分野であれば、そちらに的を絞った金融商品のほうが効率が良いことは疑いの余地がありません。

 

残念ながら保険屋は生命保険の枠の中でしか選択肢を持ちませんし、証券会社は証券の枠の中でした物事を考えられません。相談する相手を間違えてしまうと、本当に自分がしたかったことと違う商品を手にしてしまう危険があります。

 

解説してきたように「変額保険」には、メリットとデメリットがあります。

 

それを理解した上で、本当に自分に必要な商品なのか。ライフプランという大きな観点から、「自分に必要なことは何か」「自分の目的と合致した金融商品は何か」を考えることが重要です。


(2016/12/21 文責:佐野純一)

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