ファイナンシャルプランナー(FP)は「お金持ち相手の商売」?

「ファイナンシャルプランナー(FP)って、お金持ちじゃないと相談しちゃいけないんだと思ってました…」

 

ご面談が終わった後にお客様からこんなことを言われることがあります。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)という商売がまだ新しく、その仕事の内容が一般に浸透していないこともありますが、「ファイナンシャルプランナー(FP)はお金持ちのための職業」という誤解は「結局のところ保険屋さんでしょ」と並び、“ファイナンシャルプランナー(FP)に関する二大勘違い”と言っていいと思います。

 

確かにファイナンシャルプランナー(FP)発祥の地であるアメリカでは資産家の財産管理を主な業務としている人は非常に多く、「ファイナンシャルプランナー(FP)はお金持ちのための職業」という側面は色濃くあります。

 

しかしながら、現状の日本においてファイナンシャルプランナー(FP)は決してお金持ちだけのための職業ではありません

 

なぜそんなことが言えるのでしょうか?

 

その理由をご説明すると共に、「ファイナンシャルプランナー(FP)に相談に行くのってちょっと敷居が高いんだよな」と感じている方のために、“お金の相談”をするには何が必要なのかを解説したいと思います。


そもそも「ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事」とは

そもそもファイナンシャルプランナー(FP)とは、「どんな人のために」「どんなことをする」のが仕事なのでしょうか。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)によってその答えは違うかもしれませんが、私はこう考えています。

 

「経済的な課題を抱える人のために」「その解決策を提示する」のがファイナンシャルプランナー(FP)の仕事だと。

 

ここでいう「経済的な課題」とは、具体的には次のようなことを指します。

 

「家を買おうと思っているけど、自分に適正な価格が決められない」
「このままだと老後資金が不安」
「一生懸命働いているのになかなか貯金ができない」
「資産運用に興味があるけど、どうやればいいのかよく分からない」

 

いかがでしょうか。これらの悩みが「お金持ちの方特有のもの」でないことは一目瞭然だと思います。

 

繰り返しになりますが、こうしたご相談者の「経済的な課題を解決すること」こそがファイナンシャルプランナー(FP)の仕事の本質です。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)の代名詞のように言われる「ライフプラン」もそのためにツールに過ぎません

 

これもお客様によくお話しすることですが、ライフプランはそれを作ること自体が目的ではありません。ライフプランを作るのは、その人の抱えている「経済的な課題」を洗い出し「その解決策」を導き出すためなのです。

 

その意味ではライフプランを作った後こそが、経済的課題解決の本番と言えるでしょう。


どれか一つがあれば大丈夫!

それでは自分の「経済的な課題」を解決するためには、何が必要なのか。

 

言い換えればこれは、「ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するには何が必要なのか」ということでもあります。

 

もちろんその課題によっても解決方法は異なりますが、私は次の四つのうち一つでもあればなんらかの解決方法が見つかると思っています。

 

四つ全部揃っている必要はありません。数が多いほど解決への選択肢は多くなりますが、それでも四つのうち一つでもあれば必ず問題解決の道筋は見えてきます

 

さあ、その四つとはなんでしょうか?

 

@手持ち資金

これまでの話をひっくり返すようで恐縮ですが、やはり手持ち資金の力は侮れません。今手元に自由にできる大きなお金があれば、「経済的な課題の解決」に大きな力となってくれます

 

例えば、住宅予算の問題であれば、頭金を多く入れることで借入金額を圧縮し、その結果金利部分を減らすこともできるでしょう。

 

老後資金が心配であれば、その一時金を今から運用に回せば将来的により大きな資金となってくれるかもしれません。

 

ただし、今手元にある一時金をどんな目的で使うべきかは、あくまで包括的に考えるべきです。状況によっては、そのまま現預金で保有したほうが良いケースもあるからです。

 

コンサルタントを名乗る「モノ売り」はすぐにあなたにその一時金を使わせようとしますが、その選択肢が自分にとって最適がどうかは慎重に検討する必要があるでしょう。

 

A今後のキャッシュフロー

手元に大きなお金がなくても、今後継続的にキャッシュフローが見込めるのであれば、それも課題解決への大きなアドバンケージとなります

 

今後継続的なキャッシュフローがあるのなら、もし頭金をそれほど準備できなくても、希望の住宅を無理なく購入できるかもしれません。

 

老後資金のような「将来に向けた貯金」という意味でも、キャッシュフローが十分にあれば目標達成に近づくことができるでしょう。

 

当たり前の話ですが、キャッシュフローは支出を収入が上回ることで発生します。収入をあげることも大事ですが、家計の改善などで支出を抑えることでキャッシュフローを大きく増やせるケースもあります。

 

家計改善と聞くと「お金を使えなくなる!」とネガティブに捉える方もいますが、実際には窮屈な生活を強いるわけではなく「お金の流れをコントロールする」というイメージを持っていただくことが重要です。

 

もちろんキャッシュフローに関しても、その金額や期間によって経済的な課題解決へのアプローチ方法は変わってきます。こちらもその使い方は包括的に考える必要があることは言うまでもありません。

 

B時間

上記二つはいずれも「お金」の話でした。

 

「やっぱりファイナンシャルプランナー(FP)はお金持ちしか相手にしないんだぁ」と思われた方、くどいようですがそれは誤解です。

 

手元に一時金もなく、今後十分なキャッシュフローも見込めない場合は、経済的な課題を「時間」で解決するという方法があります。

 

たとえ月々のキャッシュフローが少額であっても、長い期間をかければそれは大きな塊となります。お金の流れを長期間にわたってコントロールするのはそれなりに大変な作業ですが、それに見合った結果を手にすることはできるでしょう。そのことは問題解決に役立ってくれるはずです。

 

また、投資に関しても長い時間をかけることで安定性を手に入れることができます。さらに「複利効果」を使えば運用効率を高めることができるため、時間をうまく使うことば資産運用を成功に導くことにつながります。

 

正直なところ、実際にご相談を受けていると「もっと早くご相談に来ていただければ…」と感じることも少なくありません。

 

「経済的な課題」はほとんどの場合自然消滅はしないので、相談を先延ばしにして良い結果になることは皆無と言えます。見て見ぬふりをし続けたために手をつけられないところまで事態が悪化してしまうことも珍しくありません

 

逆に行動を起こすのが早ければ早いほど解決策の選択肢は広がります。その意味でも、“お金の相談”に「時間」は非常に重要なのです。

 

C固い決意

「一時金もない」「キャッシュフローもない」、そして「時間もない」。

 

そんな時に残された最後の手段は、そう、「固い決意」です。

 

例えば老後資金が心配なケースでも、ご本人が30歳か50歳かによって解決策は大きく異なります。

 

30歳であれば老後までの時間はざっと35年間。前述の「時間」を使うチャンスが十分にあります。

 

逆に50歳の方に残された時間はわずか15年間。老後資金準備のための時間がそれほど多くはありません。この場合には、現在の支出の思い切った見直しなど「痛みを伴う改革」をしなければならなくなってしまいます。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)としても一番難しいのはこのケースです。

 

思い切った改善をしなければならない場合、ファイナンシャルプランナー(FP)の助言の多くは相談者の耳に心地よいものではないでしょう。むしろ「なんでお金を払ってこんな厳しいことを言われなくちゃならないんだ」と感じる方がいたとしても不思議ではありません。

 

ただ考えていただきたいのです。「なんのためにファイナンシャルプランナー(FP)が思い切った改善を提案をしているか」を。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)は決して好んで厳しいことを言っているわけではありません。相談者の経済的課題を解決するためには、「“お金の相談”の専門家」として敢えて言い難いことを言わなければならない場合があるのです。

 

そうした厳しい助言にも心が折れることなく、限られた条件の中で解決策を見つけ、さらにそれを実行するためにはご本人の「固い決意」が不可欠となります。


問題は“なにが問題か”が解れば半分解決したも同然

アメリカではファイナンシャルプランナー(FP)のことを「お金のドクター」と呼ぶことがあります。

 

この表現が正しいかどうかはともかく、私は医者とファイナンシャルプランナー(FP)の仕事には大きな共通点があると思っています。

 

それは、医者であれば患者の病気を治すためには、ファイナンシャルプランナー(FP)であれば相談者の経済的な課題を解決するためには、どちらも「なおしたい」という本人の意思が必要だということです。

 

逆に言えば、本人にその意思がなければいくら医者やファイナンシャルプランナー(FP)が頑張ったとしてもできることは限られているでしょう。

 

確かにお金の話をするのはあまり楽しいことではないかもしれません。特にあまり楽観的な見通しが立たない時にはなおさらだと思います。

 

しかし、「問題は“なにが問題か”が解れば半分解決したも同然」と言われています。

 

漠然とした不安を抱えたまま問題から目をそらしていても何も解決しません。反対に強い意思を持って問題に立ち向かえば必ず現状を打破することできるはずです。

 

お客様の「経済的な課題」の解決がファイナンシャルプランナー(FP)の仕事。ですから、“お金の相談”をするのに何もお金持ちである必要はないのです。

 

「一時金」「キャッシュフロー」「時間」、そして「固い意思」。これらのどれか一つを持って気軽にお声がけください。

 

「“あなたにしかできない”あなただけの解決策」をファイナンシャルプランナー(FP)と一緒に探してみましょう!


(2016/05/11 文責:佐野純一)

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