不動産投資や賃貸経営を始めたいとご相談にこられる方に、まず私からする質問があります。
「どうして不動産投資を始めようと思ったんですか?」
その答えは人それぞれです。
若い方ですと「なんとなく老後に不安を感じて…」と仰ったり、逆にある程度のご年齢の方ですと「相続対策として…」とお答えいただく場合もあります。
続けて私は問いかけます。
「その不動産投資、本当に必要ですか?」
不動産投資はその名が示すとおり「資産運用」の一種です。また賃貸経営と呼ばれるように「事業」としての一面もあります。もちろんリターンを見込めますが、その反面リスクを完全に避けることはできません。
言葉を変えれば、先ほどの質問をこうなるはずです。
「あなたの人生において、そのリスクをおかす必要がありますか?」
これが、「“お金の相談”の専門家」ファイナンシャルプランナー(FP)によるコンサルティングのスタートです。
例えば、老後資金が不安な若い方にはまず「ライフプラン」を作ることをお勧めします。
その人専用の綿密なライフプランを作成することによって、実はリスクを取らなくてもその人の老後資金に問題がないことが分かるかもしれないからです。
相続が心配な方には、まず徹底的に相続のお話をします。
相続税を減らすことだけを考えるのでなく、円満な分割を主眼におくことで敢えてリスクをとる必要がなくなる場合もあります。
ファイナンシャルプランナー(FP)に不動産投資を相談する一つ目のメリットは、
「その人にとって本当に資産運用が必要かどうかがわかる」
言い方を変えれば、
「その人が本当にリスクを背負う必要があるかどうかがわかる」
ということです。
世の中には様々な形の専門家がいますが、これはライフプランや相続に関して幅広い知識を持っているファイナンシャルプランナー(FP)にしかできないことです。